偏頭痛
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片側または両側にズキズキとした痛み
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光や音に対する過敏症
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吐き気や嘔吐を伴うことがある
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身体を動かすと痛みが増す
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天候や気圧の変化で症状が悪化する
偏頭痛とは?|あさひろ鍼灸整骨院瑞江院
偏頭痛(へんずつう)は、主に頭の片側にズキズキとした拍動性の痛みを伴う慢性的な頭痛の一種です。痛みの強さには個人差がありますが、日常生活に支障をきたすほどの激しい痛みを感じることもあります。
偏頭痛の特徴
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拍動性の痛み 偏頭痛は血管が拡張して神経を刺激することにより、ズキズキと脈打つような痛みを引き起こします。
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痛みの持続時間 数時間から72時間続くことがあり、長時間にわたると精神的なストレスや体調不良を引き起こすこともあります。
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片側または両側に発生する 一般的に片側に痛みが出ることが多いですが、場合によっては両側に広がることもあります。
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前兆を伴うことがある(前兆性偏頭痛) 偏頭痛の一部の患者は、発作が起こる前に視覚の異常(閃輝暗点)、手足のしびれ、言葉のもつれなどの前兆症状を経験します。
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吐き気・嘔吐を伴うことがある 偏頭痛の発作中には胃腸の働きが低下し、吐き気や嘔吐が発生することも少なくありません。
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日常的な動作で悪化する 階段の上り下りや歩行など、ちょっとした動作でも痛みが悪化することが特徴です。
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光や音、においに敏感になる 偏頭痛の発作時には、光や音、強いにおいに対して敏感になり、暗く静かな場所で休息を取ることが求められます。
偏頭痛と緊張型頭痛の違い
偏頭痛は、主に血管の拡張が原因となる拍動性の痛みですが、緊張型頭痛は肩や首の筋肉の緊張による圧迫感のある痛みが特徴です。
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偏頭痛:ズキズキとした痛み、片側に多い、光や音に敏感、吐き気を伴うことがある。
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緊張型頭痛:締め付けられるような痛み、両側に出ることが多い、ストレスや姿勢の悪さが原因。
偏頭痛の症状が頻繁に出る場合は、適切な対策を講じることで症状の軽減が可能です。次のセクションでは、偏頭痛の原因について詳しく解説します。
偏頭痛になる原因とは?|あさひろ鍼灸整骨院瑞江院
偏頭痛の正確な発生メカニズムは完全には解明されていませんが、さまざまな要因が関与していると考えられています。主な原因を以下に詳しく解説します。
血管の拡張と神経の影響
偏頭痛の発生には、脳の血管の拡張と、それに伴う三叉神経の刺激が関係しています。血管が拡張すると、その周囲の神経が刺激され、痛みのシグナルが脳に伝わることで、ズキズキとした拍動性の痛みが引き起こされます。
セロトニンの変動
セロトニンは神経伝達物質の一種で、血管の収縮・拡張を調整する働きがあります。しかし、ストレスや睡眠不足などによりセロトニンの分泌が減少すると、血管が急激に拡張し、偏頭痛の発作を引き起こします。
ホルモンバランスの影響
特に女性は、エストロゲン(女性ホルモン)の変動が偏頭痛の発生に関与しています。月経前後や妊娠・更年期に偏頭痛が起こりやすくなるのは、ホルモンの急激な変動が原因と考えられています。
ストレスと自律神経の乱れ
ストレスが過度にかかると、自律神経のバランスが崩れ、血管の収縮・拡張が不安定になります。特にストレスが解消されたタイミングで血管が拡張し、偏頭痛が発生するケースもあります。
食生活の影響
特定の食品が偏頭痛を引き起こすことがあります。以下の食品は、偏頭痛を誘発しやすいとされています。
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チョコレート:フェネチルアミンという成分が影響。
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チーズ:チラミンという成分が血管に作用。
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アルコール(特に赤ワイン):血管拡張作用がある。
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カフェイン:摂取量が多すぎたり、急に減らすと発作が起こりやすくなる。
睡眠不足や寝すぎ
睡眠の質や量が偏頭痛の発生に深く関わっています。睡眠不足だけでなく、寝すぎも偏頭痛の発作を引き起こす原因となるため、規則正しい睡眠リズムを保つことが重要です。
気候や環境の変化
天候の変化、特に気圧の変動は偏頭痛を引き起こしやすい要因の一つです。
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低気圧の接近:血管が拡張しやすくなり、頭痛を誘発。
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寒暖差の激しい環境:体温調節がうまくいかず、自律神経が乱れることで頭痛が起こる。
強い光や音、においの刺激
強い光や大きな音、特定のにおい(香水、タバコの煙など)が偏頭痛を誘発することがあります。特に蛍光灯の強い光や長時間のスクリーン使用は、目の疲れを引き起こし、偏頭痛の要因になることがあります。
遺伝的要因
偏頭痛は家族内で発症することが多く、遺伝的要因が関与していると考えられています。親が偏頭痛持ちの場合、子どもが偏頭痛を発症する確率が高まると言われています。
偏頭痛はさまざまな要因が重なり合って発症するため、個人ごとに異なる原因を特定し、適切な対策を取ることが重要です。次のセクションでは、偏頭痛を放置するとどのような影響があるのかについて解説します。
偏頭痛を放置・悪化するとどうなるの?|あさひろ鍼灸整骨院瑞江院
偏頭痛を適切に治療せずに放置すると、症状が悪化し、日常生活にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。以下のようなリスクがあるため、早めの対策が重要です。
偏頭痛の慢性化
偏頭痛の発作が頻繁に起こるようになると、慢性偏頭痛と診断されることがあります。慢性偏頭痛は、
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1カ月のうち15日以上頭痛が発生
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そのうち8日以上が偏頭痛の症状を伴う という条件を満たす場合に診断されます。
慢性偏頭痛になると、通常の治療では効果が得られにくくなることもあり、生活の質が大きく低下してしまいます。
痛みの悪化
放置すると、痛みの頻度や強度が増し、頭痛発作の持続時間も長くなることがあります。痛みが悪化すると、通常の鎮痛薬では十分な効果が得られず、治療が困難になるケースも少なくありません。
仕事や学業への支障
偏頭痛が頻繁に発生すると、仕事や学業に支障をきたす可能性が高まります。
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集中力の低下
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欠勤や早退が増える
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会議や授業に参加できない といった問題が生じることで、社会生活にも悪影響を及ぼします。
精神的ストレスや不安の増加
繰り返す偏頭痛は、精神的なストレスや不安の原因にもなります。痛みがいつ発生するかわからないため、
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常に頭痛の発作を気にしてしまう
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予定を立てづらくなる
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外出を避けるようになる といった問題が生じ、結果として生活の質が低下します。
薬剤の過剰使用による頭痛(薬物乱用頭痛)
偏頭痛を放置し、自己判断で鎮痛薬を頻繁に使用すると、「薬物乱用頭痛(MOH)」を引き起こす可能性があります。鎮痛薬を1ヵ月に15日以上使用すると、かえって頭痛が悪化することがあります。
脳卒中などのリスク増加
偏頭痛は単なる頭痛ではなく、血管の異常が関与しているため、長期間放置すると脳卒中のリスクが増加する可能性があります。特に、
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喫煙者
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高血圧のある方
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経口避妊薬(ピル)を服用している女性 は、脳卒中リスクが高まるため注意が必要です。
睡眠障害や自律神経の乱れ
偏頭痛が慢性化すると、睡眠の質が低下しやすくなります。頭痛が原因で夜中に目が覚めることが増えたり、日中の眠気が強くなったりすることがあります。また、自律神経の乱れを引き起こし、体全体のバランスが崩れることも考えられます。
偏頭痛は適切な治療と生活習慣の改善によってコントロール可能な疾患です。放置すると深刻な健康被害を引き起こす可能性があるため、早めの対策が重要です。次のセクションでは、偏頭痛の治療方法やセルフケアについて詳しく解説します。
偏頭痛の治療方法・セルフケアの方法は?|あさひろ鍼灸整骨院瑞江院
偏頭痛の治療には、医療機関での専門的な治療と、日常生活で行うセルフケアの両方が重要です。ここでは、それぞれの方法について詳しく解説します。
医療機関での治療
(1) 薬物療法
偏頭痛の治療には、症状の重さや頻度に応じた薬の使用が推奨されます。
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急性期治療薬
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トリプタン系薬剤(スマトリプタン、ゾルミトリプタンなど):偏頭痛の原因となる血管の拡張を抑え、痛みを和らげる。
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エルゴタミン製剤:血管の拡張を抑制し、痛みを軽減するが、副作用が強いため使用頻度は限定される。
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NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬):ロキソプロフェン、イブプロフェンなど、痛みを緩和する市販薬もあるが、頻繁な使用は避ける。
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予防薬
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ベータ遮断薬(プロプラノロールなど):血圧を下げ、偏頭痛の発生頻度を減らす。
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抗うつ薬(アミトリプチリンなど):神経の興奮を抑え、偏頭痛を予防する。
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抗てんかん薬(バルプロ酸など):神経の過剰な活動を抑制する。
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(2) 神経ブロック療法
医療機関では、神経ブロック注射を行うことで偏頭痛を軽減する治療も行われます。特に、後頭神経ブロックや三叉神経ブロックが有効とされています。
(3) 漢方療法
体質改善を目的として漢方薬を用いることもあります。
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呉茱萸湯(ごしゅゆとう):血流を改善し、頭痛を和らげる。
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釣藤散(ちょうとうさん):自律神経を整え、偏頭痛の予防に有効。
鍼灸整骨院での治療法
鍼灸整骨院では、偏頭痛の根本原因にアプローチし、症状の改善を目指します。以下の治療法が有効とされています。
(1) 鍼灸治療
鍼灸治療は、ツボを刺激して血流を改善し、自律神経のバランスを整えることで偏頭痛の発作を軽減します。
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頭部・首周りのツボ刺激:百会(ひゃくえ)、風池(ふうち)、合谷(ごうこく)などのツボを刺激し、血行を促進。
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全身の調整:自律神経のバランスを整え、ホルモンの変動を安定させる。
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緊張の緩和:首・肩の筋肉の緊張をほぐし、ストレスの軽減を図る。
(2) 手技療法(整体・筋膜リリース)
整体や筋膜リリースを用いて、偏頭痛の原因となる筋肉のこりや姿勢の歪みを改善します。
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首や肩の筋緊張を緩和:特に後頭部や首の筋肉の緊張をほぐすことで、血流を改善。
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背骨や骨盤の調整:姿勢の歪みを矯正し、偏頭痛を引き起こしにくい身体を作る。
(3) 頭蓋骨矯正
頭蓋骨の微細な歪みを調整することで、脳内の圧力バランスを整え、神経の過敏な反応を抑えます。
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頭蓋骨のバランスを整える:過度な緊張やストレスを軽減。
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リンパの流れを改善:老廃物の排出を促し、血流を改善。
日常生活でのセルフケア
(1) 規則正しい生活習慣の確立
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睡眠の質を向上させる
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毎日同じ時間に寝起きする。
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スマートフォンやPCの使用を寝る1時間前には控える。
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バランスの取れた食生活
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偏頭痛を誘発する食品(チョコレート、チーズ、赤ワインなど)を避ける。
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栄養バランスを考えた食事を心がける。
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(2) ストレス管理
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ヨガや瞑想を取り入れ、ストレスを軽減する。
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仕事や家事の合間にリラックスする時間を作る。
(3) 適度な運動
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軽いウォーキングやストレッチを行い、血行を促進する。
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無理な運動は避け、徐々に習慣化することが重要。
(4) 頭痛に効くツボ押し
偏頭痛の緩和には、ツボ押しも効果的です。
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風池(ふうち):後頭部のくぼみにあり、血流を改善する。
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合谷(ごうこく):手の親指と人差し指の間にあり、頭痛を和らげる。
(5) 温熱療法・冷却療法
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血管が拡張しているとき:冷却(氷や冷たいタオル)で血管の収縮を促す。
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首や肩のコリが原因のとき:蒸しタオルや温湿布で血行を良くする。
偏頭痛は適切な治療とセルフケアを組み合わせることで、症状を軽減し、生活の質を向上させることが可能です。自分に合った対策を見つけ、日常生活に取り入れることが大切です。
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